性交痛と婦人科疾患:カテゴリー

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性交痛の症状に病気が潜むケースも

セックスの時に膣の入り口あたりに痛みがある場合はたいてい病的ではないケースが多いです。性交痛は心理性によるものが多いのですが、中には婦人系の疾患が潜んでいるケースもありますので注意が必要です。

性交痛の痛みの起きる場所で大まかに分類することもできます。例えば性器周辺の痛み、膣奥の痛み膣内の痛みという分け方もあります。性交痛の原因としては、処女膜や外陰炎や膣口の傷によるもの、膣分泌液の不足、膣痙、膣や子宮の奇形、女性疾患の子宮内膜症、閉経によるもの、性感染症などがあげられます。

例えば
1)腟の入口付近の性交痛
   ⇒腟炎や外陰炎の可能性

2)腟の奥の性交痛
   ⇒子宮内膜症や骨盤内感染症などの可能性

挿入時に膣の奥を突かれると痛い、激痛が走る、などの場合がこの例にあたります。

特に性交痛(子宮の奥に痛み、下腹部の痛みなど)に加え月経痛がある場合は、子宮内膜症の疑いが強いです。婦人科で精密検査されたほうがよいでしょう。

膣の奥、子宮の裏側にはダグラス窩というところがあります。ここは子宮内膜症がよく発症する部位ですので、ここに内膜症がおこると、性交時の刺激により痛みを感じるのです。


このように性交痛を感じる場所で見分けられますので、性交痛が気になる場合は婦人科で受診することをおすすめします。

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⇒ 性交時の痛みってどうしたらいいの

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子宮筋腫とは

子宮筋腫とは子宮に腫瘤(しゅりゅう;こぶのこと)ができることをいいます。

婦人科の腫瘍のなかでは最も多い病気で、女性ホルモン(エストロゲン)の機能によって発生する良性の腫瘍をいいます。主に子宮筋層内の平滑筋(へいかつきん)の成分から生じます。

若い女性、20代の女性にもみられます。30歳以上の女性でその発生頻度が20~30%程度と予想されます。加えて非常に小さな筋腫も含めると、女性の過半数に子宮筋腫があるといわれています。

筋腫の90%以上は子宮体部にできて、子宮頸部(けいぶ)に残りが生じます。こぶは1個から数個できるのが普通です。小さいものでは顕微鏡的なサイズから、大きいものでは数十cmにまで成長する硬い球形のこぶができます。

通常は20歳以下の若い女性にはほとんどできませんが、30~40歳代になりますと増えてきて、40再前後がピークになります。30歳以上の女性の子宮筋腫の割合は約20%ともいわれています。

症状は急激な痛みや苦痛がおこることはなく、こまかな症状がいろいろ(月経過多、生理痛、頻尿、便秘、貧血など)現れるので普段の生活でのチェックが大切になります。

治療が必要なケースはそのうちの一部ですが、多くの場合は症状に気がつかないです。

筋腫の発生場所によって、粘膜下筋腫、筋層内筋腫、腫瘍下筋腫に分かれます。粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)は内側の子宮内膜に向かって発育したもの、筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)は筋層のなかで発育したもの、漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)は子宮の外側に向かって発育したものです。


子宮内膜症

性交痛の原因として婦人科疾患が考えられるケースとして子宮内膜症があります。とくに最近増えているといわれ、実に生殖可能な年齢にある女性の10~15%に子宮内膜症が発生するといわれています。

子宮の内側の粘膜は月経の時には出血しながらはがれて、排卵された卵子ともに体外に流れていきます。子宮内膜症とは、子宮の中以外の場所に子宮の粘膜と同じ組織細胞があることで、月経のたびにそこで出血が生じます。子宮内膜あるいはそれと似た組織が女性ホルモン(エストロゲン)の刺激を受けることで、子宮内腔以外の部位に発生して増殖する婦人科疾患です。

骨盤内に子宮内膜症の大部分が発生します。また月経時に、その病変部は子宮内膜と同様にはがれおちて出血するようになります。

出血の場所は、子宮の外側、子宮筋肉の内部、卵巣内部、直腸のまわりなどで生じます。月経血が卵管を通過、腹腔内に逆流、移植する等が原因とされてます。

卵巣内で増殖すると、チョコレート嚢胞(のうほう)を形成します。例えば毎月卵巣に古い血液がたまってチョコレート状になっっていくと、大きくふくれあがるようになります。

子宮内膜症が悪化すると、癒着などが生じ、不妊症や卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)の原因になることもあります。

とくに最近子宮内膜症が増加傾向にあるといわれています。、その原因としては、初婚年齢・初産年齢が上昇していること、出産回数の減少している、さらに腹腔鏡検査の診断能力が向上して疾患が迅速に発見できるようになっていること、などが理由としてあげられます。


骨盤腹膜炎

婦人科の炎症の代表ともいえる骨盤腹膜炎の症状は発熱、下腹部の強い痛み、性交時に痛みを強く感じるようになります。痛みの場所や強さには個人差があります。

急性期の症状としては、腹膜刺激による悪心(おしん)・嘔吐などもあります。また39℃以上の発熱とともに悪寒(おかん)・震えが全身を襲うこともあります。持続性の痛みが下腹部全体にも及ぶことがあります。

慢性期になると、骨盤内の臓器が癒着(ゆちゃく)を生じて症状がさらに悪化します。痛みとしては下腹部痛があり、腹部膨満感、下痢、便秘などの症状がでてきます。

原因としては細菌やウイルス等の病原菌が、腟から子宮⇒卵管を通り腹腔内へ上行して広がるなどがあります。短期間のうちに痛みが右上腹部に広がるケースではクラミジア感染症や淋病が疑われます。特に原因不明の下腹部痛が生じる場合には、クラミジアによ るケースが多いです。また最近では以前減っていた淋菌が原因のケースも増えつつあります。

骨盤腹膜炎の原因としてはクラミジア感染症が原因の半分を占めるという報告もあります。無理をしたり、風邪で体力が落ちた時に何度も繰り返し症状がでることもあります。

治療には抗生物質を服用します。急性期には入院安静とします。抗生物質でクラ ミジア菌をすべて死滅させる場合には2週間程度服用が必要です。

また膿瘍ができたりした場合や、炎症の慢性化では手術のケースもあります。慢性期の治療としては、疼痛、排便などの症状に対症療法が行われます。

抗生物質の治療法で効果がない場合で、卵管瘤膿腫(らんかんりゅうのうしゅ)、卵巣膿瘍(らんそうのうよう)を合併しているケースでは、外科的処置も必要な場合もあります。
 
性交痛と性器クラミジア感染症

性交痛と淋病


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